海辺歩きを楽しもう
1万mプロムナードを行く
1998/6/21号より
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うみかぜ公園内の広い海辺の芝原で幼い子供達と遊ぶファミリー。
お勧めは7月25日(土)・市民納涼花火大会に歩くと最高!

 ウォーキングは誰にでもできる健康法。横須賀ならではの、海に接近した“1万mプロムナード”を好奇心いっぱいにふくらませて歩いてみました。

横須賀再発見 JR横須賀駅から観音崎へ


臨海公園から三笠公園へ


道行く人の目を引く、
旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰め所だったというレンガ造りの建物。
今は臨海公園の入口にある。

 出発点はJR横須賀駅。階段のないシンプルな駅が妙に新鮮だ。目の前の横須賀港には米軍や海上自衛隊の艦船が停泊し、いかにも横須賀らしい風景だが、地形は南フランスの港町ツーロンに似ているそう。さあ、潮風を感じながら観音崎目ざして歩こう。忘れずに万歩計をセットする。
 臨海公園の中ほどに二基の胸像が。約130年前、横須賀製鉄所建設に貢献した小栗上野介と、フランス人技師ヴェルニーのものだ。公園は現在改修工事中で、3年後にはヴェルニーにちなんだフランス式の庭園が完成予定とか…。
 ダイエー裏のボードウォークを通って国道16号へ。ベース正門前では英語が飛びかい、店には横文字の看板が並ぶ。最もアメリカの香りが漂う通りだ。セブンイレブン手前、大きなアーチ型の門をくぐり三笠公園へ。石畳風の遊歩道はさしずめ水と彫刻の野外アートギャラリーといったところ。車を気にせず、のんびりと歩けるから嬉しい。
 さて、園内にある記念艦三笠を見学。1900年、イギリスで建造された三笠の艦内はさすがにアンティーク。特に甲板や艦長室などは日露戦争で活躍した当時のままだ。記念艦として復元される前はダンスホールに使われたり、部品が鉄屑屋に売られた事もあったそうだが、今は心ある人達に手厚く守られている。


横須賀新港から海辺つり公園へ


エサはプラスチック製の赤いカニ。
これを目がけてタコが引掛る、とタコ釣名人。<

 「新港埠頭北側」の信号を渡る。ネット越しには、輸出用の左ハンドル車のオンパレードが壮観だ。「どこの国まで行くんだろ…」。
 2年前に開通したばかりの道路の並木は、左側にヤマモモ、右側は松や桜が陰をつくっている。「ヤマモモの実がたわわに実ったら気になるわァー」などとおしゃべりしながら、私たちは健康に向かって歩くのだ。やがて「うみかぜ公園」へ。若さと体力勝負のオフロード自転車、壁打ちテニス、スケーティングなどが楽しめるエリアは素通りして、隣接する洋風ガーデンの趣ある地へ。東京湾で唯ひとつの自然島、猿島は手にとるように近い。ここは休日などファミリーで過ごすのも良いだろう。
 今日の私たち、寄り道が多いので、もう万歩計は7138歩に。この数字についお腹が反応してしまった。とり急ぎ魚市場脇の「はま蔵」へピットイン。あわただしく充電し、またひたすら平成町を歩く。
 「海つり公園」入口の彫刻を眺めてから、太公望たちの釣果はいかに…と海辺へ。安全なフェンス越しに竿をおろすことのできるここは、ビギナーたちにお勧めだ。
 ゆれる波を眺めていると私の三半規管も変になってきた。「私たちも釣りバカ日誌やりたいネ」。いいコーチを探すことが先だけど。さらに海辺の道を行くと、岸壁で竿ナシの糸をたぐっている人に出会った。味で知られる東京湾の地ダコを狙っているそうだ。
 あとは釣り船で賑わう大津漁港まで。歩数9624歩。


大津漁港から観音崎へ


6月中は潮干狩りが楽しめる走水海岸

 市民参加の馬堀海岸護岸アートペイントはもうすっかりおなじみだ。洋上を見はるかすと、つばさ橋やベイブリッジ、横浜みなとみらい21のビル群、千葉県君津の工場はチカチカと光の点滅が…。(夜景もお勧め)
 今日は引潮。走水海岸へ下りて砂浜を歩く。この時、かかとから砂へ着いて、親指のつけ根に力をこめ後ろにけるように歩くと、脂肪燃焼や心肺機能を高めるというので、たまに歩き方に工夫を加えてみる。走水小へ通じる路地にある走水アート工房では28日まで“心象風景画展”が開かれていて土・日のみ観賞できる。
 弟橘姫の伝説で有名な走水神社前に広がる走水港内にある防大のカッター訓練場は毎年春になると、競技会があるため、若い力をぶつけあう大勢の学生達の熱気で溢れるが、今はもうひっそりとしている。
 観音崎ホテル手前を左に入り、海に突き出たボードウォークへ。浦賀水道がここで一段とせばまっているのだろう、沖を滑る大型船の名まで読めそうだ。カナリーヤシの並木が南国ムードを盛り上げてくれたところでフィナーレ。約1万5千歩だった。


懐かしのスポットガイド


海水着で飛び出す昔の子供達の歓声が聞こえてきそうな海辺の路地


今でも現役の火の見櫓(走水神社内)


ロシアのバルチック艦隊を撃滅した日本の東郷元帥にちなんで
フィンランドでつくられた東郷ビール(今はオランダで製造)。
三笠公園売店のみ販売


市内で唯一の水源地、
走水から横須賀造船所へ水を運ぶために明治9年に掘られたトンネル。
馬堀側の入口アーチのレンガが古色をおびている



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