山里から海辺へ
(湘南国際村〜子安の里〜秋谷海岸〜天神島)
相模湾の風光にふれながら遊ぶ
1998/9/20号より
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大楠漁協秋谷支所そばで「久左衛門丸」の天日干のしらすを買う
ここのしらすは味に定評があり人気だ

 空が青く高くなる爽やかな秋。相模湾沿いのエリアを歩いてみませんか。山里や海辺を愛し、そこでイキイキと暮らす人々とのふれあいも楽しみのひとつ…。また、冠雪した富士山が美しい雄姿を現してくれる日が多くなることも魅力でしょう。


出発は湘南国際村


富士山を見ながら童心にかえる

 京急汐入駅から9時33分発(次発は11時7分)の湘南国際村行きバスに乗り、終点で下車。ここはかつて、宝金山(海抜206m)の山頂だっただけあり、相模湾の大眺望が味わえるし、夕日に染まる富士山を望む醍醐味に取り憑かれた人々も多いようだ。
 「子安の里通り」を下り、途中を左に折れて子安の里の秋を訪ねてみる。野菜直売所にはさつまいも、冬瓜、ケイトウや小菊が溢れている。道端にはヤブランやミズヒキ、アキノタムラソウなどなど!まだ青いが柿の実もたわわだ。足元にはじけたイガグリが転がってきた。ツヤツヤした実も入っている。「ラッキー!」山里ならではの楽しい収穫だった。


子安の里にはいたるところに無人スタンドがある

 トンネルの手前を左に折れ、御滝不動の湧水で久し振りにのどを潤す。やっぱりおいしい。周辺は深い緑に覆われていて辺境のムードだが、それも束の間お洒落なケーキ屋花らんぷに辿り着いたら一転、明るい海辺ロードだ。


海辺へ


「神奈川の景勝50選」に選ばれている秋谷の立石

 秋谷海岸には安藤広重が「相州三浦秋谷の里」と題して、絵筆をふるった立石が今日も威風堂々と入江にそびえている。絵心がなくても魅了されるスポットだ。砂浜を歩く。たまにメノウの原石が見つかるというので、つい足元に目が。でも右に富士山、正面に伊豆半島、左手には大島が望める景勝地、刻々と表情を変える大海原を眺める方が得だろう。
 川沿いに再びR134に出てから芦名の浜へ。桃の節句に賑わう淡島神社は今はうっそうとした森の中にねむっているようだ。天神島に渡るとウミネコやシギなど沢山の鳥が集まっていて、眼前の笠島は鳥のサンクチュアリになっているのだろう、もっといそうだ。
 帰路は佐島1丁目からバスか、佐島漁港の前のたこ屋さんの手前を入り、海を背に丘の道を登り、京急ストア芦名店前に出てからバスという手もある。


ヨーロッパの素朴な伝統焼菓子
まちえぇる

 大楠小学校のすぐそばの「まちえぇる」で、スイスの焼菓子エンガディナーを試食させて頂いた。くるみがたっぷり入ってずっしりと重く、食べごたえ十分。またしっとりと焼き上げたパウンドケーキや、12月から予約受付けするというドイツの伝統的なクリスマスケーキ、シュトーレンも好評で、地元はもちろん全国からも注文がくる程。日持ちするのもうれしい。
 オーナーの素材へのこだわりと手作りの素朴な味わいが人気の秘密のようだ。
57―5996・9時〜19時・月曜定休


クラフトギャラリー
マーロウ

 立石の目の前、潮騒を受けてレストランマーロウがあり、2Fにはクラフトギャラリーマーロウが。
 美濃、九谷、益子、唐津、瀬戸などあたたかい中にもキリリとした作品で溢れている。眺めていると、一枚のお皿が食卓にステキなストーリーをもたらしてくれそうだ。
 綾氷殊さんの1点ものの漆器類も、色とつやの美しさが印象的である。
56-6646・11時30分〜17時(月〜木営業)


アイデア拝見


ほのぼのとした小石の仏様

 秋谷海岸のすぐ近くにお住まいの岡倉俊彦さんは、海岸に打ち上げられた石に仏様を描いたり、心暖まる絵(墨絵)を描いて、毎日自然を友として生活している良寛さんみたいな方。
 そんな岡倉さんの個展、ほほえみのほとけ展“道の花”が白萩で知られる鎌倉の宝戒寺で開かれた。作品を通して自然と親しむヒントが…。



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