横須賀市佐原交差点から衣笠インターに向かう大通りは働く男性の街。交差点を通り越してすぐ左手にある洋食屋、バロニーのランチタイムは食欲旺盛な男性達が胃袋を満たしに競って現われ、活気に満ちている。ここは量だけでなく、値段(ランチ600円)もお味もおすすめだが、それと同時に、時代遅れの洋食屋を自認するオーナーシェフ森田さんの心意気がおもしろい。

 「昭和30年代の横須賀には誰でも入りやすい気楽な洋食屋があって、いい味を出していたものです。子供の頃になじんだ、昔懐かしい横須賀の味を出したいんです」と横須賀っ子の森田さんはあくまで地元にとけこむレトロな食堂を目指している。


 さっそく、この店の人気 No1、スペシャルハンバーグステーキ(900円・セット=+400円、コース=+800円)を頂いてみることに。アツアツの鉄皿の上にホイル包み焼きとつけ合わせの野菜が彩りよく盛られている。内心ワクワクしながら軽く包み焼きをナイフでスッーと一裂きすると、ジュワジュワーとデミグラスソースの香りが広がった。ビーフシチューとマッシュルームがのったハンバーグを一口ほおばれば、ひと味違うプロの味。家庭料理でもなく西洋料理でもない“バロニーの洋食”を感じさせる一品だ。

 毎日、ランチにはきんぴらや切り干し大根、ひじきなどが日替わりでつき喜ばれているが、中身は秘密のシェフ気まぐれメニュー(とっておき郷愁洋食)を味わえる日もあるとか。また、ティータイムのみもOKでケーキセットのオレンジケーキとレアチーズケーキが好評だ。



 なにはともあれ気取らない伝統の洋食をぜひ楽しんでみませんか。

■バロニー 
34―4556/
11時半〜9時営業/
水曜・第3木曜定休/