カレーライスのはじまりは、
ここ海軍発祥の「横須賀」から

今、日本人が一般に食べている「カレーライス」は、「インドのカレー」ではなく、「イギリスのカレー」です。
イギリス人の食事は一般に質素ですが、長い経験から栄養のバランスのとれた「シチュー」は、好んだ食事であった。イギリス人の船乗りも船で航海する時「シチュー」を食べたいと思ったが、味付けに使う牛乳が長持ちしないために長い航海の時には諦めざるを得なかったのです。
そこでイギリス人は考えた。
シチューと同じ食材(肉、人参、ジャガイモ、玉ねぎ等)で、洋上で何時でも栄養のバランスの取れた食事ができるように長持ちする香辛料を使った「カレーパウダー」を考案しました。
 これが英国海軍の「軍隊食」として定着して行った。
新生日本の明治海軍は、英国海軍を範として、成長していた。
英国と海軍相互の交流が盛んになり、日本海軍発祥の地、横須賀にも英国海軍の艦艇が出入港し、また、英国に日本海軍の艦艇や軍人が訪問するようになった。制約された軍艦内での食事は、兵員の健康体力維持に大きな影響を与えます。
当時、質素な食事に甘んじていた日本海軍の初期の頃は、栄養の乏しい食事で、多くの水兵が、病んでいた。そこで目をつけたのが、英国艦内で食されている「カレー」。
最初は、イギリス水兵と同様に、カレーをパンにつけて食していたが、日本人は「どうも力が出てこない」ということで、カレーを米飯にかけて食したところ、これが、イケルということで、以後、日本海軍の艦艇での食事として大いにもてはやされ「軍隊食」となったのです。
それが、横須賀の町でも評判になり、次第に市民にも広がっていき、こうして「カレーライス」は、ここ横須賀から全国に広がったのです。
作るのが簡単で、食材が単純で長持ちし、栄養バランスに優れ、年齢を問わず誰でも好きで、しかも後片づけが簡単という狭い艦内での食事に優れた要素を持つカレーライスが、帝国海軍でも海上自衛隊でも定番になったのはうなずけることです。
 今では毎週金曜日の昼食に北海道から沖縄まで45,000人の海上自衛隊が一斉に「カレーライス」を食べているのです。