朝日アベニュートップ

 


飯嶋 聡・真由美さん夫妻

  三浦市松輪の小高い丘、太陽の恵みいっぱいの広い畑に、カーネーション、ポピー、シャスターデージー、など15種類余りの色とりどりの季節の花が薫風に気持ちよさそうに揺れている。東京湾も望める風光明媚な環境で花摘み(だいたい3本100円ぐらい)が体験できるここイイジマ農園は、飯嶋聡・真由美さん夫妻が経営するフラワーガーデン(4月17日開園)だ。
 山林を埋め立ててできあがった土地(約2000坪)を自然のイメージを損なわないで有効活用したい。でも、ダイコン、キャベツ、など三浦の主流野菜は安値傾向が続いている。有機野菜などの環境保全型農業も手がけてきたが、働く人には辛い仕事だ。供給する人もされる人も、お互いに皆がニコニコなれるものって何だろう……、と模索していたが、家族旅行で北海道へ行ったとき、その答えが見つかったという。富良野や美瑛の花畑を目の当たりにして、こんなすばらしい心の和む風景を自分たちの手で作れたらと、それからは小平市にある花摘み農家を訪ね勉強を重ねた。
 フラワーガーデン開園にあたって、色々な人の協力があったそうだ。真由美さんのPTA仲間はトールペイントやドライフラワー作りを担当してくれたり、植木職人の友人はウッドデッキや周囲の柵、通路などを手作りして、野趣あふれる中にもおしゃれな空間を演出してくれた。
 また昨秋、試作の花作りをしたとき、ボラバイト(ボランティアを兼ねたアルバイト)を募集したところ、サラリーマンやOLが多数参加して、とても良い汗を流していたのが印象的だったそうだ。ディスクワークでは味わえない労働の喜びを知り、「海が見えて嬉しい」「花が好き、土いじりってこんなに楽しかったの、お金じゃないな…」などと、土と人にふれあい、一味違った休日を過ごして行ったそうだ。
 これからは、野菜のもぎ取りも楽しめる。キャベツ、ジャガイモ、スィートコーン、トマト、エダマメ、タマネギの他、栽培から収穫までを家庭で楽しめるプチトマトやピーマンを組み合わせた「野菜の寄せ植え」などが用意されているそうだ。開園日は今のところ水曜、土曜、日曜、祝日で、午前10時から午後4時まで(雨天閉園)。
 三浦の新しい観光スポットは、飯嶋さん夫妻や協力者の人々の力強いパワーに支えられて根付き、開園日も増えていくことを願いたい。