朝日アベニュートップ

 

 日本の伝統楽器、お琴と言うと馬場信子さんが思い浮かぶほど、お琴と馬場さんの地元とのつながりは深い。18年程前、わが朝日アベニューがまだ横須賀朝日と称していた頃、この欄にご登場頂いたことがある。当時は東京芸大大学院邦楽科を卒業され、デビューしたての頃だったが、その後の活躍は目覚しい。
 お琴を始めたきっかけは5歳の時住んでいた家(追浜)のお隣がお琴の先生の家で、なにしろ音の出るのが面白かったからだとか。その後、県立逗子高校に進み、たまたま担任の先生が音楽教師だったことから芸大を薦められたという。この先生方との出会いが、馬場さんの生き方を決めたといってよいほどなので、それからも自然体で偶然の出会いを大切に活動を続けてきたという。
 芸大在学中から、メキメキとその頭角を顕わし、全国各地でのコンサート活動を始め、横須賀市立しょうぶ園祭での例年の公演、皇居での御前演奏や1991年のゴルバチョフ大統領初来日時には、歓迎演奏の団長を務めた。外務省派遣、大使館コンサート等、計20カ国以上での海外公演も行った。ウイーン楽友協会ホールでは、ソリストとして演奏。また、ウイーンフィルやベルリンフィルメンバーとの共演やクロアチアでの戦後初の平和コンサートに出演するなど、実に多彩な活動を続けてきた。
 馬場さんは邦楽の枠に捉われない演奏家として、独自の音楽を大切に表現し今日に至っているが、今回生まれ育った横須賀のすぐお隣、北鎌倉の円覚寺でコンサートを開くことになり、これまで応援して頂いた地元の皆様とお会いできるのを楽しみにしているという。
 桜の名所である円覚寺で今を生きる自分の姿を琴を通して表現したいと願っている馬場さんだが、今回は自身が作曲した新曲も発表するそうだ。「古典の保存も大切だが、混沌とした今の時代に何ができるだろうか…、世界中のいろんな楽器と合奏できれば言葉を超えて地球がひとつになれる気がするんです」。今までの外国でのコンサートを経験して強くそれを思ったようだ。また、その中で皆さんと交流できるようなトークタイムも予定されているそうだ。
 流派に捉われず、邦楽の枠をこえた馬場さんのユニークな演奏をぜひ、美しい桜の花を楽しみながら、ゆったりとくつろいだ気分で聞き惚れてみませんか。

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*馬場さんのホームページは http://www.koto-nobuko.com
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