◆ガリバーが上陸したのは観音崎

 ガリバーの当初の目的は<日本への渡航>で、その目的は果たされる。ガリバー旅行記には、日本滞在記が確かにある。が、しかし、その滞在記は残念なことにほんの少しの記述で『1709年5月27日(?)に江戸。そこで「皇帝」に謁見。「踏絵」の免除をお願い。「長くて辛い旅」をして6月9日、オランダ船にて「ナンガサク」より出航。』とあるだけだ。

ガリヴァー旅行記
J・スウィフト作
坂井晴彦訳
C・Eブロック画
福音館書店 全訳版586頁
1988年1月3日 初版
1997年11月1日 第12版


GULLIVER'S TRAVELS

 1709年5月6日、わたしは、陛下と友人一同に心からお礼を述べて、別れを告げた。陛下は、かたじけなくも、護衛隊に命じて、この島の南西部にあるグラングエンスタルドという港まで、わたしを送り届けるようにしてくださった。6日目に、わたしを日本まで乗せていってくれる船が見つかった。15日間航海したのち、わたしたちは、日本の南東部にあるザモスキ*という小さな港町に上陸した。町は、長い腕のようなかっこうで北にのびている細い湾の西の岸にあり、湾の北西部にあたる所には、首都のエドがあった。

  *ザモスキ ・・・ 日本の地名としては、特定できないが、以下の叙述からみて、三浦半島周辺ではないかと見られている。 

 ガリバーはこのザモスキという所に上陸して、エド(江戸)で将軍に謁見し、ナンガサク(長崎)から祖国イギリスに帰っている。