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よこすかon my mind <4>   
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トラ修行の日々
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 バンドで欠員が生じたときのピンチヒッターのことを業界では“トラ”(エキストラの略)と呼ぶ。このトラ、全然知らないバンドで譜面は全て初見(初めて見る譜面)。プロバンドは何百曲もある譜面から、“次何ばーん”と言ったらすぐ音出すわけ。
漸く譜面が見つかったときにはもう10小節くらい進んでる。慌てて吹き始めて、おかしいなと思い、頭を見たら♯が5つも…、なんてコトもザラ。
 まだ新入社員の頃、ある時、会社の課長席に電話が入る。課長が「おい、高橋君、電話!」電話の向こうで「今晩、テナーサックスでお願いしまーす」なんてのどかな声。こちらは声を潜めて「はあ、その件に関しましては後ほどご連絡を…」ああ、やばかったとホッとしていると、課長が「今の電話はどこからだ?」「あの、友人から…」「クリフサイドって何だ?」「えっ!何か、飲食関係みたいな…」「…?」それにしても何故課長席に電話が繋がったんだろう?やがて謎が解けた。新入りのくせにナイトクラブからの電話だと知った交換嬢がわざと課長席に繋いだ“いじめ“だったのだ。それからというもの、おみやげを小脇に交換室を度々訪問する私の姿があった。
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