【コラム】
◆B型主婦症候群
(鳥井あんず)
◆シンプルになんて暮らせない
友達に「いっしょに洋服の整理してくれない」と頼まれた。まあ、笑ったよ--出てくる出てくる洋服の山に。私のゴッドハンドは洋服ダンスの下の方、地層が隆起したあたりをさぐる。「これってパンタロン?」「
25年くらい前の」「はいてみて」。友人はフ!と息をつめてボタンをとめる。上下コーディネートしたとたんレナウンイエイエ娘、アンアン、ノンノだ。そしてパンタロンを脱いで肩で息をして「きつかったあ\」。次。「何コレ」「おばさんが作ってくれたのよ。悪くて持ってるけど一度も着てない」。おばさんだけに色もデザインもシロウトのおばくさ。次。「これは同じ社宅の人がもう着ないからってくれたけど着てないの」。善意の押しつけって言わないか。発掘は進む…でえい、捨て捨て!まとめてフリマだ。
でも子供が赤ちゃんの頃着てたセーターなんて思い出がいっぱいで捨てられない。いっちょ前の口きくあいつも昔はかわいかったよなあって。うちには夫のお宮参りの時のゼロ戦模様の晴着がとってある。
かくしていらない物ダンボール2箱、捨てるにおしいが着ないモノは『封印箱』。スッキリ\。姑に言うと「あんずもやりなさい」とのお言葉だった。
いま、世間では″捨てる技術″が言われているが「捨ててはいけない」を提唱したい。モノをためこむ甘やかないましめだ。しかも私なら捨てたら拾うし、捨てても買う。雑多と無駄
こそ魅力がいっぱい。モノにうもれ、ジレンマの中で生きるもよし。今回、眠ってる洋服は減ったけど、その後ファイバーリサイクルでまた服をいっぱいゲットした私達。衣替えであった。