ROUTE134
(隼 志朗)
◆運 動 会
運動会のシーズンがやってきた。全国津々浦々、秋晴れの下、たくさんの人がいろいろな形で運動会を楽しんでいる。
親の立場として運動会を楽しめるのは小学校までだろう。自分の子供が一生懸命走る姿をカメラやビデオで撮影したり、大きな声で声援を送る。幼稚園の運動会は保護者の参加する種目も案外多く、一日楽しめる。保護者リレーともなるとみんな張り切ってしまい、転倒するシーンもよく見かける。日ごろの運動不足がたたって足がもつれてしまうようだ。子供の前で良い格好を見せるのも大変だ。そして家族や友だち、近所の人などと一緒に食べるお弁当も楽しみのひとつ。よその家の弁当が結構豪勢に見えるものだ。こんな楽しい運動会も子供が中学生になると一変して、「明日は運動会だね。応援に行くからね」などと言うと、不機嫌な顔で「来なくていいよ」となってしまい、小学校の時のように大きな声で応援もできず、お弁当も一緒に食べることなく少し寂しい思いで家に帰ることになる。
僕は今でこそスポーツ大好き人間で、走ることに関してはジョギングからフルマラソンまで、テニス、ゴルフ、サッカーも一通りやるが、小学校の運動会にはいい思い出がない。それというのも4年生の頃から太り始め6年生では完全に肥満児であった。走るのは大の苦手、運動会が近づくにつれて胃が痛くなったものだ。当然徒競走はいつもビリで、綱引きや棒引き、騎馬戦では胴の役と、出る種目も限られていた。中学校でサッカーを始めてからスリムになり、リレーの選手にも選ばれ、運動会が苦痛でなくなった。
運動会の花形はなんと言ってもリレーである。どんな運動会でもリレーは最後の種目で間違いなく盛り上る。そして歴史が一番古いのが綱引きだ。紀元前500年頃にはギリシャで行われていたそうだ。今では国際綱引連盟まであり、8月に秋田で行われた「ワールドゲームズ」の競技の一つでもあった。だれでも一度はやったことのある綱引き。競技ともなると力まかせに引っ張るだけではなく、作戦やかけ引き、集中力などが必要になってくる奥深いスポーツなのである。
最近の小学校は教育的配慮からか、前もってタイムを計り徒競走の走る順番を決めている学校が多いと聞く。僕達の頃は確か単純に背の順だったと思うのだが…。
僕自身当面運動会を楽しむ機会はなさそうだが、将来孫ができたら幼稚園の保護者リレーには出てみたい。転ばないように足腰を鍛えておかなければ…。