ROUTE134
(隼 志朗)

◆ワールドカップ"

 ワールドカップ開催までちょうど1年となった。ワールドカップと言えばサッカーである。バレーボールやスキーなど他の競技もワールドカップと名のつく大会はあるが、いわゆるワールドカップと言えば申し訳ないがそれは何と言ってもサッカーなのだ。規模がケタ外れに違う。
 今回予選に参加しているのは195の国・地域で、国連加盟国より多い。南米やヨーロッパでは予選からヒートアップ。1試合負けただけで監督がクビになることも日常茶飯事。日本でもフランス大会の予選で加茂さんから岡田さんに替わったのも記憶に新しい。本大会には ヶ国出場、世界中が注目する。フランス大会のテレビ視聴者は延べ310億人とも言われている。
 過去の大会を振り返ってみても信じられない事が起こるのもワールドカップならではだ。例えばテレビ観戦中に心臓発作で死亡したり、戦争が起こったり、オウンゴール(味方のゴールにボールを入れてしまう)をしてしまった選手が帰国後銃殺されたりと、まあ本当に恐ろしい大会だ。たかがサッカー、されどサッカーである。
 僕にとって一番印象深い
大会は1966年のイングランド大会と1986年のメキシコ大会だ。イングランド大会の決勝はサッカーの母国イングランド対ドイツで行われた。2対2で延長戦となり、結局イングランドが優勝するのだが、その決勝点となったゴールは今でもワールドカップ史上最も問題とされるゴールだった。ボールがクロスバーの下をたたいて真下に落ちたそのシーンは、「ゴール」という記録映画にもなった程だ。そしてメキシコ大会はあのマラドーナの5人抜きシュート。その直前の「ゴッドハンド」と合わせて世界中を沸かせた。
 これほどすごい大会が来年日本で行われるというのに今ひとつ盛り上がりにかける。僕としてはもう政治だ、経済だなんて関係ない。この1年はとにかくワールドカップ。ニュースはワールドカップのカウントダウンで始まり、ワールドカップ関連の特番は週1回ゴールデンアワーに放送する。サッカー協会ももっといろいろなアイデアを出して盛り上げてもらいたい。例えば日本代表のフォーメーションシステムやスターティングメンバーを投票してもらい、トルシエ監督は「今回は志朗さんの考えたシステムで戦ってみよう」とか言ったら面白いのに…。
 それはさておき、サッカーは間違いなくファンタジックなスポーツだ。一流選手の一つ一つの華麗なプレーは眩いばかりである。それを来年間近で見ることができる。今はとにかくチケットが当たることを祈るばかり。ワールドカップ資金をせっせと貯めておこう。     


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