
時には忙しい日常から開放され、美味しいものを頂きながらゆったりと時間を過ごしたいと思う。オープンして2年、横須賀・長沢の通研通りにある「シエラザード」は、そんな願いを叶えてくれるフレンチのお店だ。

夕暮れ時、扉を開けるとマダムが笑顔で迎えてくれる。照明を抑えた店内にはクラシックが心地よく流れ、落ち着いた雰囲気。まず目を奪われたのが壁に掛かった大きな額絵。アンティーク調の小物や季節の花も、お洒落にディスプレイされている。ピッカピカのキッチンで腕を振るうのは、フランスで修行したオーナーシェフの伊崎さん。ワイングラスを傾けながら、「今日はどんなお料理が出てくるかしら」と心が弾む。
やがて、大好きな「キッシュ・ロレーヌ」がテーブルに。焼きたての香ばしい匂い…。早速アツアツを。まろやか〜なグリエールチーズに感激。その美味しさにお仕事も忘れてしまいそう。
野菜も本当に甘くて味があるの。聞くと、地元の農園から旬の採れたてを直接仕入れているとのこと。この日は、三崎であがったピチピチの石鯛や甲州地鶏などがメインディッシュで登場。地で獲れる新鮮なもの、納得したものだけを使っているそうだが、素材の持ち味を生かし、あくまでシンプルに、それでいて洗練されたフレンチに仕上がっていた。「ソースからデザートまで、すべて手作りで、自分が好きなものを作っています」と伊崎さん。その心意気と情熱がお料理を通してしっかりと私たちにも伝わって来た。
心もおなかも満たされ、ひさしぶりに味わった至福のひととき。今度は誰と一緒に来ようかな…。 
ホワイトアスパラと甲州地鶏の一品
