展望台からの眺望

こんもりと見える古墳全景

長柄・桜山第2号古墳

 

今、葉山町と逗子市の境界付近の丘陵から、県で最大級の古墳が二つ発見されたと、住民たちはその話題で沸騰している。
 去る月日、逗子市図書館ホールで開催された江田豊氏による(古墳がつくられた頃の風景=古代逗子周辺の景観を考えてみよう)、及び県・生涯学習文化財課の桝渕規彰氏による(長柄・桜山第1号墳・第2号墳の発見について)の話から古墳の発見が意義深いものであることが理解できた。

 ことの発端は、平成年3月中旬、携帯電話中継所建設に伴う工事で山の木を伐採したことから始まる。その工事箇所から、葉山町住民の東家氏が埴輪片を拾い、古墳があるのではないかと逗子市教育委員会経由で県へ通報した。その後、初めの発見から500m離れたところに同じような地形があることに注目、6月には試掘調査をして、前者と同様、前方後円墳であることを確認した。前者を1号墳、後者を2号墳とした。 さて、この二つの古墳は1号墳は約90m、2号墳は約80mあり、ふたつとも保存状態も良好で2号墳試掘の結果、古墳を覆う茸石が検出された。年代は四世紀後半から末にかけてと考えられる。試掘調査に携わった桝渕氏は、「最初にトレンチを入れた時の手応えで、首すじのあたりがゾクッとした」と、その時の感動を語る。古墳時代、今の海岸とは違い、逗子周辺の海も複雑に入りくんでいた。海から入ってきた人々は、大きな古墳を眺め、その威風に彼の地の力を想ったであろう。
 どんな人物が被葬者か、いずれにしても、かなりの支配権を持った人が存在したことを示し、前方後円墳が大和政権との結びつきを考える上での手がかりとなる。学術的にも貴重なこの埋蔵文化財を見守る多くの目は、これから先の調査に注目している。
 古代のロマンに思いを馳せての散策コースは、葉桜団地水道タンク先3つ目を右折する。古墳を見てから六代御前や盧鼻記念公園まで抜けられる。2号墳上の展望台からの絶景富士がすばらしい。