廃坑、工場跡地など遺棄された「産業遺産」を「近代史を飾るもう一つの文化財」として見直し、観光・教育施設などに再利用する動きが広がっている。……
◆リストラで生じる広大な遊休地・施設の有効利用に悩む重厚長大企業や、そうした工場閉鎖や企業撤退によって過疎化に直面する企業城下町の自治体関係者に明日の町作りのヒントを……
(加藤康子著/産業遺産「地域と市民の歴史」への旅/日本経済新聞社刊)
保護から活用へ、産業観光の発掘を
◆これからの観光の形態は、従来の名所旧跡見物型の「見る」観光から、「体験・学ぶ・癒す」等の多様な目的を追求する新しいタイプの観光が求められている。その新しい観光資源としてハイテク工場や酒造工場、研究施設、伝統技術の見学など産業観光の開拓が求められている。
祭り・伝統芸能などの「歴史・文化資源」とエンターテイメント、グルメショッピングなどの「都市型観光資源」との融合を図ること。自然、歴史・文化等と農業・漁業・林業等を活用した参加体験型の観光を開発することが必要である。文化遺産や博物館・美術館等で匠の技を「見る」「体験する」を実施することで「文化財の保護」から「文化財の活用」への転換が重要とされている。


浦賀ドッグ全景