石川亜美(いしかわ あみ)

元気で明るい人柄は、ジューシーで爽やかな、 太陽の恵みいっぱいのサラダみたい。 まさに自然素材が持ち味。企画や演出力もあり、 トークもドレッシングの様にバリエーション豊富。 洗練された表現で彩りを添える
     (earn代表・そのパンフより)



◆「ご迷惑おかけします」   好評連載中-<22>


  ヒョンなことから、京急油壷マリンパークでのイルカ・あしかショーの
 司会の仕事が舞込んだ。海の生き物は、見るのも食べるのも大大だぁい好
 きな私にとっては、願ってもないチャンス! ふたつ返事でOKし、ウキ
 ウキと働き始めた。
  かつてラジオ番組の取材で通っていたこともあり、マリンパークにもな
 かなか詳しいし、おしゃべりは専売特許だし!とやる気マンマンで臨んだ
 ものの、生来のドジキャラが災いし、あしかくんもビックリの事態を招い
 ている。
  そう言えば昔、イルカ・あしかショーの舞台、屋内大海洋劇場ファンタ
 ジアムを体験取材した時もトレーナー達を呆れかえらせたことがあった。
 それはショーの前に広いステージに水を撒いてから不器用に長いホースを
 片付けていたら、なんとショーが始まってしまいそのままステージの隅に
 ある倉庫から脱出不可能となってしまったのだ。あしかが愛嬌をふりまき
 イルカがジャンプし、水飛沫と照明がキラキラ輝いている…であろう楽し
 そうな雰囲気を暗ぁい倉庫の中で想像しながら、終るのをじっと待ってい
 た私。アシカのトレーナーは開口一番「長いことショーやってるけど、そ
 んなあんぽんたん見たことない」と言ったっけ。
  しかし時の流れは恐ろしく、今度はその私がショーを展開する司会者に
 なってしまった。トレーナーたちの恐怖は想像に難くなく、そして事態は
 彼らが恐れていた方向へ……。
  あしかくんが鼻の上に箱を10段も積み重ねて絶妙のバランスをとり、決
 めのポーズをした直後、その箱を受取る役目の私は、そのまま頭の上にガ
 ラガラ〜と倒してしまった。次の日そのあしかくんは、私が箱を受取ろう
 と持ち上げても首を目一杯伸ばし、決し放そうとしなかった。それだけじ
 ゃない…、あんなことも、こんなことも…。東京ディズニーシーなんて目
 じゃないね!ハラハラドキドキ??今年の秋はマリンパークが面白い!ま、
 この記事が出る頃に私がクビになっていなければ…の話ですけど。



 

◆「ご迷惑おかけします、その2」   好評連載中-<23>


  なんとかクビになることなく、イルカ・あしかショーの司会を続けている。
 イルカ君ともちょっぴり仲良しになれて、うひひ。イルカなんてよっぽどの
 金持ちでも飼える生き物ではないから、間近に接する一時は至福だ。
  そんな幸せな気分を味わってもらおうと、ショーの中には、イルカ・あし
 かとふれあえるコーナーが設けられていて、人気沸騰! しかし、コレが目
 下私の最大の悩み。何故かと言えば、立場上ふれあいに参加するお客さんを
 選ばなければならないのである。
  演出上の理由や、いくら人に慣れているとは言っても、野生動物を相手に
 しているため、小さな子供はあまり指名することが出来ないのだが、子供達
 こそやりたいに決まっている。特に今は遠足シーズン。団体でやって来た子
 供達が「はい!はい!はい!」と大合唱し、たぶん今までの人生の中で一番
 の元気を振り絞り、必死の形相で立候補するのを見るのはつらい。
  そして、選ばれなかった子供達は、口々に「なんでぇー」「いいなぁ〜」
 「やりたかったのにぃ」と、先ほどの勢いなど一気に消え失せた暗ぁい表情
 でつぶやく。会場の照明がぷっくりと膨れ上がった瞳を光らせたりすると、
 なんだか自分がひどくいじわるな人間に思えたりして。うーーーっ、お姉さ
 んも必死なよ! わかってちょうだい!
  ただ、これで一つ癒された面もある。仕事柄(人柄?)選ばれない立場な
 んて、うんざり経験しており、その度「イッタイ私のどこがダメだったの?
 顔? 頭? 性格?」と悩んだことも数知れない。
  これがイザ選ぶ側に立ってみると、選ばれなかった人にはなんの落ち度も
 ない場合があるということが、よぉくわかった。っつーわけで、選ばれなか
 った良い子の皆さん! いろいろ事情があるからさ、クヨクヨしないでまた
 来てねっと。



◆「花嫁の父・顛末記」   好評連載中-<24>


  知合いが花嫁の父になった。皆が「モデルみたい!」と絶賛する花嫁。そ
 んな愛娘の美しい姿を見てホロっとする父の様子を、絶対に見逃すまいとし
 ていたが、ホロリどころかグスっとも言わず終始笑顔。しかも後ろから見て
 もわかるくらい頬が盛り上がってる特大級。
  なぁんだぁ(!)
  人の結婚式でガッカリするのもナンだけど、こういう時は「やっぱりなぁ、
 手塩にかけて育てた娘だもんなぁ、わかるわかる」なんつってちょっともら
 い泣きなんかして、その心を共有したいものなのに、つまぁんなぁーい。と、
 花嫁の父にブーイングしたところ「じゃ話が面白くなるように泣き崩れたこ
 とにしといてよ」との答え。
  よっしゃと悪ノリした私は、帰宅して早速「花嫁の父、驚愕の顛末記〜
 あのUさんが…」というタイトルの、控室に篭城したあげく酒をあおり、
 両脇を抱えられて強制退場させられた花嫁の父の物語を書き上げ(こういう
 のは筆が進む進む)、友人達にメールで配信した。
  そうしたらこれが大変大騒ぎ。何人かの友人がすっかり信じ込んで、そん
 な父の姿をメールで言いふらすなんて(!)と怒る者まで出てしまった。
 あっちゃー(!)そう言えば、ちょうど何日か後にみんなに会うことになっ
 てたから、「うっそぴょ〜ん」というオチを書いてなかった。
  慌てて「真相はこうで…」と釈明のメールを送ったが、後日会った時には
 友人の一人にはぶたれ、もう一人には「なんか旨い物おごるんだろうなぁ!」
 と凄まれちった。だって近頃笑えない話が多いんだもーん、ちょっとイタズ
 ラ心が働いちゃった。でも、ほどほどにしないとねぇ。って、コレまた「ネ
 タにしやがったなぁ!」なんて怒られたりして……。 


    ( ^_^)/▼☆▼\(^_^ ) ♪
      
                            ( ^^)Y☆Y(^^ )              

 

 

朝日アベニュー
あみちゃんのイチオシ!