
携帯と印刷広告物のインターフェースというとご存知QRコードです。QRコードは便利だけれどその読み取り操作には少々エネルギーを要します。この読み取り操作の手間を無くし、瞬時に、ワンタッチで読み取り可能な方法が出現しました。
それは非接触型の新しい通信規格として使われ始めた NFC(Near Field Communication)、NFCチップといわれるものです。すでにいろいろなタイプの製品が発表され実用に供し始めています。
国内では、オサイフケータイに活用されているシステムが携帯読み取り装置として出てきました。待ち受け画面のまま実行ボタンを押すだけで簡単にURLを読み取る非接触型読み取り装置として、(株)アクセスが「Knavit」の販売を開始しました。

(株)アクセス社/Knavit
「NFCチップ」の活用はQRコードの延長線上にあります。
シンプルで使いやすいメディア。「携帯を向けてボタンを押すだけ」。これなら普段電話機能しか使っていない利用者でも、興味が湧けば簡単に情報取得が可能です。
NFCチップ搭載の携帯や機器では、一方からデータを読み取るだけではなく相手の携帯や機器とお互いにデータのやりとり、交信が可能です。
例えば、携帯電話と携帯電話を近づけてデータ交換したり、携帯電話で他の家電をコントロールするというようにより幅ひろい応用が可能となります。
NFCでは通信速度が低速であることから、音声やムービーなど大容量のデータを送信するには、ブルートゥースなど高速の通信機能を用いることが想定されています。この場合、NFCチップは通信形態の切り替え、接続設定を自動化する役割も持っています。
テレビ、ラジオ、ノベルティー商品、看板、プリンター、ヘッドホン、トレーニング用品、腕時計、血圧計、電子ペンなど、ブルートゥース通信で携帯との端末間通信を行うことができます。
最近発表されたアノト社の「デジタルペン」は、デジタルペンで紙(専用紙)に書いた文字や図柄がそのまま携帯に取り込まれ、デジタル化、テキスト化されるというしろものです。他社からも 同類の電子ペン製品などが販売されています。
NFCチップを紙に埋め込んだブルートゥース名刺 も注目製品の一つです。

フインランド/ノキア社のブルートゥース名刺
NFCを搭載した携帯電話、ノキア社の「Nokia 6212 classic」では、2台の携帯端末間で電話帳や写真などをやりとりしたり、パンフレットや広告のNFCチップ部分に携帯を向けるとすぐにチップの情報を感知し、コンサートチケットの予約がとれるといったことができます。
写真は同類の製品「スマートポスター」です。

NXPセミコンダクターズ/ポスターから携帯で情報を受信し
映画のチケットを購入、電子チケットで入場できる。
NFCは国際化仕様であり、あらゆる機器の中に組み込まれ、携帯においてもNFCチップによる決済システムは世界仕様の方向性にあるようです。
この他、携帯との連携に関わる、NFCやブルートゥースを利用した新技術・新製品の話題は枚挙にいとまがありません。国内のメーカーも製品の開発にしのぎを削っている状況であり、時間の経過とともに驚くような新製品が発表されるものと大いに期待が持てるところです。
携帯からウエブヘのリンク、音楽や動画などの情報取得をワンタッチで行ったり、またチケットの購入や、代金の支払い、携帯同士を接触させるだけでコンテンツのやりとりができたりと、まさに携帯ミラクルワールドへ突入寸前、今は嵐の前の静けさといったところです。
新技術により「物」と「携帯」とは更に緊密なインターフェースでつながりました。印刷物・商品・パッケージ・家電・機器・サインボードなどにいろいろなアイディアをもって様々な用途に活用されることになるでしょう。
各ジャンル、各業界にわたって携帯メディアに新たな市場が拡大し、新しいビジネスへの期待が高まっており、様々なメディア・コンテンツをビジネスに活かそうとする企業・業者が増えつつあります。
さあ、そうなるとホームページと併せて携帯からも情報提供したいという企業や商店、顧客の需要が増え、いよいよ携帯画面・携帯番組の情報デザイン(コンテンツ)制作の能力が問われることとなります。
「おたく、携帯画面作ってくれる?」
「音声アナウンスも入れてくれる?」
「ムービーで携帯CM作ってよ、3キャリア共通で見えるようにね。」
「携帯で決済できるようにしてくれる?」
こんな問い合わせや依頼が来るのは、そう遠い話ではないはずです。
お客様のご要望にお応えする準備はもうお済みでしょうか?
「まだ。考え中。」という方、では大きなビジネス展開へと、もう一歩話を進めてみましょう。

多くの方は、電車の上部に設置された小さいテレビのようなモニターに表示されるCMを見たことがあるでしょう。これに類するものを
「デジタルサイネージ」といいます。直訳すると電子看板ということになります。
デジタルサイネージはホームページや携帯の延長線上にあります。
それは、CMやご案内づくりにおいてDTPやDTVが欠かせない制作方法であること、コンテンツの書き換えや配信方法においてインターネットの利用が可能であることです。もちろんオフラインでもOKです。
一般の業者がデジタルサイネージを扱うための技術的条件も次第に整いつつあります。紙のような電子ペーパーがモニターとなり、ポスターやメニュー感覚で取り扱いができ、今後のWi-MAX無線通信チップなどを利用すればコードレスでどこにでも表示物の取り付けが可能となります。
携帯と電子ペーパーとの連携もまた同様に、モバイルサイネージと考えることができます。
これは印刷・デザイン業界、看板業界にとって大いなる拡張性を意味しています。
今後は屋内外の、すなわち、スタンド看板、電飾看板、フロアのサインボード、店内のPOP広告、ポスター、テーブル上のメニューにと、大小デジタルサイネージが町中に溢れることになるでしょう。
前述の“NFCの世界”とのコンビネーションを考えると、印刷・看板・携帯・デジタルサイネージは一直線上にあり、今後のメディアビジネスに無尽蔵な拡がりを見ることができます。
下記は新聞を読めて音楽も聴ける“現代の巻物”として紹介されている、巻き取り式電子ペーパーケータイ「READiUS」です。折り曲げられる電子ペーパーを採用、使わないときには巻き取って収納。

オランダ/Polymer Vision社 携帯電話の新製品「Readius」
さて、これからどのような時代がやってくるか大体お分かりいただけたと思います。
“携帯”という小さな入り口から大きなビジネスへと展開する日はそう遠いことではありません。
あなたは今、その鍵となる基本ノウハウの情報を目の前にしています。
携帯ビジネスはこれからがゴールドラッシュと言われています。 ノウハウを手中に納めるなら今が好機です。一歩先んじて、まずは携帯コンテンツの作成・配信のノウハウを手中に納め、キャッシュにつなげる努力をしてみませんか?
このノウハウはデジタルサイネージの取り扱いへと拡張していった場合にも十分活用できるワーキングべースとなります。
近未来を目指して、ビジネスのパワーアップを! 個人の方のスキルアップを! “Keitais” がご支援いたします。
|